インターネットの世界には、小説や漫画、イラストなど、素敵な作品がたくさん公開されていますよね。
個人で活動されながら作品を生み出すクリエイターさんもたくさんいらっしゃいます。
近年は、そういったクリエイターさんと交流する機会も増えてきました。
SNSや小説投稿サイトなどでは、クリエイターさんに直接感想を伝えられますよね。
そして、時にはクリエイターさんから直接返信をいただけることもあります。
でも、こうしてクリエイターさんと気軽にやり取りができるようになった反面、思いがけない誤解が生まれることもあります。
せっかく送った感想で、クリエイターさんを傷つけてしまうことがあるんです。
クリエイターさんにとって、読者からの感想やコメントはとても大切なものです。
だからこそ、感想を送るときは、相手の気持ちに寄り添った言葉選びを心がけたいですよね。
そんなわけでこの記事では、クリエイターさんに嫌われない感想の送り方についてお話ししていきます。
クリエイターさんの気持ちを考えてみよう
まず覚えておきたいのは、クリエイターさんも私たちと同じ一人の人間だということです。
感じ方は人それぞれで、ある人には何でもないことが、別の人にはグサッときてしまうこともあります。
この記事で紹介することも、「そんなの気にしないよ!」という方もいれば、「もっと別の点が気になる……」という方もいらっしゃるでしょう。
とはいえ、一般的に「ちょっと困るな」と感じられやすいコメントや、できれば避けたほうがいい言い方というのはあります。
これについては、この後くわしくご紹介していきますね。
また、個人で活動するクリエイターさんは、X(ツイッター)やインスタなどのSNSを使っていることが多いです。
なので普段の投稿から、その方のお人柄や考え方が少し見えてくることもあります。
そういったところからも相手の個性を理解して、その方の気持ちに配慮しながら交流を深めていけたら素敵ですよね。
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微妙だった点を伝えるときは気をつけて
作品を見て「ここが微妙だな」と感じることは、誰にでもありますよね。
そういった感想を持つこと自体は当然のことです。
ただ、微妙だった点をクリエイターさんに直接伝えるときは、少し慎重になった方がいいかもしれません。
クリエイターさんの中には繊細な方もいらっしゃいます。
そういった方には、批判の言葉が強く響きすぎることがあるんです。
なので感想を伝えるときは、言葉遣いや態度に気をつけましょう。
たとえ作品が自分の好みに合わなかったとしても、それを丁寧に伝えることはできますよね。
また、あくまで作品の内容に焦点を当てて意見を伝えるのも大切なポイントです。
人格を否定するような言葉や、作品とは関係のない批判は避けましょう。
とはいえ、たとえ丁寧に伝えたとしても、クリエイターさんにとって、悪い評価はやっぱり悲しいものです。
あなたが作品を好きじゃないと思うのが自由なように、クリエイターさん側も、「この感想はイヤだな」と思うことは自由なのです。
なので、どんなに丁寧な文章でも、「微妙だった」という感想を送れば、最悪嫌われてしまう可能性はあります。
クリエイターさんに感想を送るときは、このことを心に留めておきましょう。
「こうした方が良いのでは?」という提案について
「このシーンは、こんな展開の方が面白いかも?」
「この部分は、こうしたら良くなりそう!」
作品に触れていると、そんなふうにアイディアを思いつくことってありますよね。
でも、こういった提案型の感想は、実はクリエイターさんを困らせてしまうことがあるんです。
なぜかというと、作品の中の一つひとつの要素には、クリエイターさんなりの考えや思いが込められているからです。
「自分だったらこうするのに」という意見は、その方の大切な選択を否定することになりかねません。
もちろん、アイディアを思いついて、わくわくする気持ちはとても素敵なことです。
ただ、それを直接クリエイターさんに伝えるのは、なるべくなら控えた方が無難かもしれません。
「現実にはありえない」という感想について
小説や漫画、イラストには、現実では起こりえないような素敵な表現がたくさん登場しますよね。
実は、そんな「現実を超えた表現」こそが創作の醍醐味なんです。
でもときどき、「こんなの現実じゃありえないよ」というコメントを目にすることがあります。
このような指摘をされると、創造力や表現の自由を制限されたように感じてしまうクリエイターさんもいるんです。
クリエイターさんが、わざと現実離れした表現を選んでいる場合もあります。
だから、「現実的じゃない」という指摘は、あまり建設的な感想とは言えないかもしれません。
「似てる!」「これってAI?」というコメントは要注意
「この作品、○○に似てますね!」
「もしかして、AIで作った?」
このようなコメントを、ついしたくなることもあるかもしれません。
でも、こういった推測に基づくコメントは、クリエイターさんの気持ちを深く傷つけてしまうことがあるんです。
特に、一生懸命時間をかけて手作業で作った作品なのに、「AIで作ったんでしょ?」と言われてしまうと、とても悲しい気持ちになってしまいます。
もちろん、そういうコメントをする方に悪気はないと思います。
でも、確かな根拠がない場合は、他の作品と似ている点やAIで作った可能性について触れるのは控えた方が無難かもしれません。
感想は短めに、そしてほどほどに
「素晴らしい作品に出会えて感動した!」
その気持ち、とってもわかります。
つい長めの感想を送りたくなっちゃいますよね。
でも、あまりにも長い感想文は、クリエイターさんにとって読むのも返事を書くのも大変かもしれません。
特に人気のクリエイターさんは、毎日たくさんのコメントに目を通しています。
また、長いコメントをもらうと、「同じくらい長い返事を書かなきゃ……」とプレッシャーを感じてしまう方もいらっしゃいます。
なので感想が長くなった場合は、短くまとめてみましょう。
短めで要点をまとめた感想の方が、クリエイターさんも読みやすいですし、返信もしやすいですよ。
また、連載作品の場合は特に、毎回コメントを送るのではなく、ときどき感想を送る程度がちょうど良いかもしれません。
言葉遣いって、やっぱり大切
インターネット上でのやり取りだと、つい気が緩んでしまうことってありますよね。
でも、言葉遣いが乱暴だったり、高圧的だったりすると、どんなに良い内容の感想でも台無しになってしまいます。
特に気をつけたいのが、よく知らない方へのタメ口です。
親しみを込めているつもりでも、相手には失礼に感じられてしまうかもしれません。
また、「こうすべき」など、上から目線の言い方もできるだけ避けたほうがいいですよね。
ネット上でもリアルな対面でも、まずは丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
そうすることで、クリエイターさんと良好な関係を築きやすくなりますよ。
リクエストの送り方、ちょっとした心遣い
「こんな作品も描いてほしいな」
「このキャラクターでこんなストーリーを書いてほしいな」
そんな風に思うことは、作品への愛着の表れですよね。
でも、リクエストを送る前に、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。
そのクリエイターさんは、そもそもリクエストを受け付けているでしょうか?
特に、いきなり長文のリクエストを送ってしまうと、クリエイターさんを困らせてしまうことがあります。
「断りづらいな……でも、引き受ける余裕がないんだけど……」と、悩ませてしまうかもしれません。
なのでまずは、「リクエストを受け付けていますか?」と、さりげなく確認してみるのがおすすめです。
この小さな心遣いで、クリエイターさんを悩ませることが少なくなくなりますよ。
まとめ|クリエイターさんと気持ちよく交流するために
ここまで、クリエイターさんが「ちょっと困るな」と感じやすいコメントについて、いろいろお話ししてきました。
上ではお伝えしませんでしたが、もちろん暴言や嫌がらせは論外です。
せっかくの素敵な作品との出会いが台無しになってしまいますからね。
でも、難しく考えすぎる必要はありません。
大切なのは、相手の気持ちを想像してみることです。
それだけで、多くの問題は避けられます。
あとは、基本的な思いやりの心さえ持っていれば大丈夫。
思いやりの気持ちを込めて、誠実な感想を送りましょう。
そうすれば、クリエイターさんとファンのあなたとの間で、きっと素敵な交流が生まれるはずですよ。