飛行機の話をするとき、「ビジネスクラス」って言葉をよく聞きますよね。
でも、なんでこんな名前がついたのか考えたことはありませんか?
実は、この名前にはちょっと意外な歴史があるんです。
さっそく見ていきましょう。
知ってた?「ビジネスクラス」の意外なヒミツ
「ビジネスクラス」って、なんだか堅苦しい名前ですよね。
直訳すると「仕事用のクラス」ですし……
「どうしてこんな名前で旅行するの?」って思いませんか?
実は、このクラスが生まれたのには、ちょっと意外な理由があるんです。
というわけでこの記事では、こんなことがわかりますよ。
・最初は別の名前だった
・大きな飛行機が出てきたのが誕生のきっかけ
・日本の飛行機にも、しばらくしてから登場
・名前の由来にはいろんな説がある
それでは、一緒に「ビジネスクラス」の歴史を旅してみましょう。
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えっ、そんな新しいの?ビジネスクラスの誕生秘話
ビジネスクラスって、ずっと昔からある印象ですよね。
でも実は、このクラスが生まれたのは1970年代なんですよ。
意外と新しいですよね。
なので昔の飛行機には、2つのクラスしかなかったんです。
そう、お金持ちが乗る「ファーストクラス」か、一般客が乗る「エコノミークラス」ですね。
でも、1970年代に「ジャンボジェット機」が出てきたことで、状況が変わります。
この大きな飛行機のおかげで、座席数がすごく増えたんですね。
そうしてたくさんの人が乗れるようになったことで、エコノミークラスの値段がぐっと下がってしまったんです。
そして、エコノミークラスとファーストクラスの値段の差がすごく開いちゃったんですね。
そこで航空会社さんが考えたのが、エコノミークラスとファーストクラスの間のクラスを作ることです。
「真ん中くらいの値段の席があったらいいんじゃない?」ということで生まれたのが、「ビジネスクラス」なんです。
「クリッパークラス」から「ビジネスクラス」へ
実は、「ビジネスクラス」は最初、別の名前でした。
今の「ビジネスクラス」という名前じゃなかったんですよ。
このクラスを最初に作ったのは、パンアメリカン航空です。
パンアメリカン航空は、今のビジネスクラスを、最初は「クリッパークラス」と呼んでいました。
「クリッパー」というのは、昔の船の名前です。
19世紀に登場した、速くて格好いいと評判だった船の名前なんですよ。
その格好いいイメージが、新しいクラスを表すのにぴったりだと思ったんでしょうね。
だから、新しいクラスを「クリッパークラス」と名付けたんです。
どうして「ビジネスクラス」になったの?
「クリッパークラス」から「ビジネスクラス」に変わった理由には、いろんな諸説があります。
その中でも特に有力な説が、「ビジネス利用の客に売り出すため」です。
どういうことか具体的に説明していきますね。
「クリッパークラス」が出来てからしばらく経ったある日、航空会社は“ある客層”に目をつけました。
その客層とは、「仕事で飛行機によく乗る人たち」でした。
当時、出張で飛行機をよく使う人たちって、結構お金を持っていることが多かったんです。
会社が飛行機代を出してくれたり、少し高くても自分で払えるお金を持っていたりしたんですね。
でも、みんなエコノミークラスに乗っていました。
そこで航空会社は考えました。
もうちょっとお金がかかってもいいから、快適に過ごせる席。
そんな席があったら、仕事で乗る客も喜んで利用してくれるんじゃないか、と。
そういう経緯で、クリッパークラスを「仕事で飛行機に乗る人向けの席」として売り出すことにしたんです。
なので、名前を「“ビジネス”クラス」に変えたんですね。
ちなみに、日本では1980年代にビジネスクラスができました。
ただ、日本でも始めはビジネスクラスのことを、別の名前で呼んでいたんですよ。
当時は、ANAが「スーパーエグゼクティブクラス」、JALは「エグゼクティブクラス」と呼んでいました。
飛行機のサービスは進化していく
というわけで、「クリッパークラス」から「ビジネスクラス」に名前が変わったのは、航空会社の頭のいい作戦だったんです。
お客さんが何を望んでいるかをよく考えて、サービスをどんどん良くしていく。
そういった歴史があるおかげで、今の私たちは快適な空の旅ができるんですね。
ところで、あなたはビジネスクラスに乗ったことはありますか?
ビジネスクラスって少しお高いので、普段はなかなか乗る機会がないかもしれません。
でも、チャンスがあったら一度は乗ってみたいですよね。
広々とした席で、おいしい食事や丁寧なサービスを受けられる空の旅……
きっと特別な思い出になるはずです。
とはいえ、エコノミークラスでも十分快適ですけどね。
航空会社さんは、日々サービスをどんどん良くしてくれています。
なので、エコノミークラスの旅にだって魅力はあるんですよ。
大切なのは、どの席に座るかじゃなくて、旅そのものを楽しむ姿勢ですからね。
まとめ|ビジネスクラスにはターゲット層があった!
この記事を読んで、ビジネスクラスについて何か新しい発見はありましたか?
飛行機のような身近なものにも、面白い歴史って隠れているんですね。
次に飛行機に乗るときは、ぜひ今日の話を思い出してみてください。
そうすると、空の旅がもっと楽しくなるかもしれませんよ。