新幹線が走らない日があるのをご存じですか?
台風や大雪といった悪天候が予想されるとき、JR東日本や西日本、東海などの鉄道会社が、安全のために運転を見合わせることがあります。
これを「計画運休」と呼んでいます。
でも、この計画運休が実際にどんな仕組みなのか、よくわかっていない方も多いんです。
運休はいつ決まるのか、運休になったときの切符はどうすればいいのかなど、気になる点も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、実際にあった事例も交えながら、計画運休についてわかりやすく説明していきます。
計画運休とは?
計画運休というのは、台風や大雪など、危険な気象条件が予想されるときに、鉄道会社があらかじめ「電車の運転を見合わせます」と発表する取り組みのことです。
特に注意が必要なのは、お盆や年末年始などの大型連休期間。
突然の台風接近などで悪天候が予想される場合、鉄道会社は乗客の安全を第一に考え、思い切って運転を見合わせることがあります。
こうした情報は、新幹線を使う予定のある方々にとって、とても大切なお知らせになるんです。
天候の状況によっては、電車の本数を減らしたり、時刻を変更したりすることもあります。
例えば、以前台風19号が近づいてきたときには、東海道新幹線が大規模な計画運休を実施したことがありました。
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計画運休はいつ知らせがくる?決まるまでの流れを解説
「計画運休になるかも」という知らせは、いったいいつ届くのでしょうか?
基本的には、運休の可能性が出てきた時点で2日前に第一報が入り、前日には正式な発表が行われます。
つまり、お知らせは2段階に分かれているんです。
まず「運休するかもしれません」という予告があり、その後実際に運休が決まったら、詳しい内容を教えてくれる仕組みになっています。
具体的な例を挙げてみましょう。
8月14日に新幹線を止める可能性がある場合、まず8月12日に「運休するかもしれません」というお知らせが入ります。
そして実際に運休が決まったら、8月13日に詳しい内容を発表することになります。
国土交通省は、鉄道会社にこのようなスケジュールで案内するよう呼びかけているんです。
ただ、当日の朝になって突然運休が決まることも過去にはありました。
基本的には前日までに決まることが多いのですが、天候の変化によっては当日朝に変更される可能性もあるので、確認をお忘れなく。
実際にあった計画運休の例と、お知らせのタイミングの移り変わり
計画運休の仕組みは2014年からスタートしました。
まだそれほど実施例は多くありませんが、最近では前日か2日前にはお知らせが来ることが多くなっています。
具体的な例を見てみましょう。
運休日 | 告知日 | 新幹線 | 原因 |
2024年8月16日 | 2日前 | JR東海 | 台風7号 |
2023年8月15日 | 2日前 | JR東海 | 台風7号 |
2019年10月12日 | 前日 | JR東海 | 台風19号 |
2018年9月30日 18時20分以降 |
当日の午前中 | JR東日本 | 台風24号 |
2018年に台風24号が来たときは、電車が出発する8時間前に、駅の電光掲示板やJRのホームページで運休のお知らせが出ました。
また、2019年の台風19号の時は、前日のうちに計画運休が発表されています。
こういった経験を活かして、JRは災害が予想される場合、前日か2日前には運休を決めて、すぐにお知らせする体制を整えています。
計画運休は、予期せぬ自然災害からお客様を守るための大切な取り組みとして定着してきているんですね。
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計画運休になったら、切符の払い戻しは?手数料はかかるの?
計画運休で新幹線が止まってしまった場合、切符の払い戻しはどうなるのでしょうか?
うれしいことに、通常かかる手数料は免除されて、切符代は全額返してもらえます。
払い戻しは運休した日から1年間有効です。
払い戻しの方法は、切符の買い方によって違います。
実際の例を見てみましょう。
・駅で切符を買った場合:指定席券売機で変更や払い戻しができる
・その他の場合:駅の「みどりの窓口」で手続きできる
こちらは、2023年8月7日〜18日の運休のときに告知された内容です。
このときは、事前に払い戻しについての案内がありました。
ちなみにクレジットカードで買った切符は、カードと身分証明書を持って行けばスムーズに返金してもらえます。
一方、旅行会社で買った切符は、その旅行会社に連絡して払い戻しの手続きをする必要があります。
旅行会社によって決まりが違うこともあるので、確認をお忘れなく。
まとめ|計画運休の仕組みと切符の払い戻しについて
ここまで、新幹線の計画運休がいつ発表されるのか、切符の払い戻しはどうすればいいのかについて説明してきました。
計画運休は、台風が多いお盆や夏休みシーズン、大雪が心配な年末年始に実施される可能性があります。
ただ、たとえ計画運休が行われたとしても、切符代は全額きちんと払い戻されますのでご安心ください。
普段は切符を払い戻すときに手数料がかかってしまいますが、計画運休の場合は手数料なしで返金されるので、忘れずに手続きしてくださいね。