「あれ……これはパンジー? それともビオラ?」
お庭やホームセンターで、こんな疑問を持たれたことがあるかもしれません。
よく似た二つの花ですが、一般的には花の大きさで見分けることができます。
大きい花を咲かせるのがパンジーで、可愛らしい小ぶりの花を咲かせるのがビオラです。
ただ、最近では品種改良が進み、その境界線も少しずつ曖昧になってきているんですよ。
というわけでこの記事では、お庭に彩りを添えるこの二つの花について、見分け方のコツからおすすめの品種まで、詳しくご紹介していきます。
知っておきたい!パンジーとビオラの特徴
一見そっくりに見えるパンジーとビオラですが、実は見分けるポイントがいくつかあるんです。
これから、それぞれの花の個性や魅力についてお話ししていきましょう。
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花の大きさを比べてみよう
パンジーとビオラは、同じスミレ科の仲間です。
二つの花の一番の違いは、やっぱり花の大きさになります。
パンジーは5cm以上の大きな花を咲かせる品種が多く、存在感たっぷり。
一方のビオラは4cm以下の可憐な花が特徴です。
ただ、最近では品種改良が進み、その中間サイズの花を咲かせる品種も増えてきました。
ちなみにスミレはというと、花の形がビオラやパンジーと違って見分けがつきやすいんです。
スミレは、茎から優雅に垂れ下がる花を咲かせるのが特徴。
日本の野山によく咲いているので、その姿を簡単に見つけることができますよ。
パンジーとビオラの歴史的な歩み
パンジーの歴史は古く、1800年代にさまざまなスミレの仲間を掛け合わせて生まれました。
その後、19世紀末になってビオラが誕生。
それぞれ違う品種の掛け合わせによって、今の姿になったんです。
鮮やかな色合いで人気のパンジーと、魅力的な新品種がどんどん登場してきているビオラ。
お庭に彩りを添える、なくてはならない存在として、多くのガーデニング愛好家に愛され続けているんですよ。
これで迷わない!パンジーとビオラの4つの見分けポイント
見分けるのに困ってしまうパンジーとビオラ。
実は、次の4つのポイントに注目すると、その違いがはっきりと分かるんです。
(2)茎の太さ
(3)葉の大きさ
(4)花の数
それぞれの特徴を表にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
見分けるポイント | パンジー | ビオラ |
花の大きさ(直径) | 5cm以上 | 4cm以下 |
茎の太さ | 太い | 細い |
葉の大きさ | 大きい | 小さい |
花の数 | 少なめ | 多め |
この特徴を覚えておくと、お店で選ぶときにも迷わずに済みますよ。
パンジーとビオラ、今注目の品種をご紹介!
神秘的な魅力の「パンジー・ドラキュラ」
フリルがたっぷりとついた八重咲きの花びらが、まるでボールのように丸く咲く「ドラキュラ」。
深い青やワインレッドの色合いが、とても神秘的な雰囲気を醸し出します。
人気の品種ですが、なかなか手に入りにくい貴重な存在なんですよ。
優雅な「パンジー・ローヴドゥアントワネット」
まるでヴィンテージの布のような、独特の色合いが魅力の新品種。
ふんわりとしたフリルの八重咲きは、まさに宮廷のドレスのよう。
その優雅な姿は、お庭に特別な雰囲気をもたらしてくれますよ。
移ろう花色が魅力の「パンジー・キティールーレット」
まるで魔法のように、花色が変化していく不思議な品種なんです。
咲き始めは、上の花びらが藍色、下の花びらが明るいレモン色。
それが気温の低下とともに、やさしいクリーム色へと姿を変えていきます。
その色の移り変わりを眺めるのも、また格別の楽しみですよ。
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温かみのある「ビオラ・コリーナテラコッタ」
素焼きの植木鉢を思わせる、温かみのあるテラコッタ色の花びらが特徴の品種。
花の中央にブラウンの模様が浮かぶ、洗練された姿が魅力です。
寒い冬でも、まるで陽だまりのような優しい色合いで、見る人の心を和ませてくれますよ。
愛らしい「ビオラ・紅色ピョンピョン」
春の訪れを告げるかのような、鮮やかな紅色とクリーム色のコントラストが魅力的。
上の花びらは、まるでうさぎの耳のようなかわいらしい形をしていて、下の花びらには紅色の縁取りが優美な模様を描いています。
直径1.5cmほどの小さな花は、他のお花たちとも仲良く寄り添って咲きます。
歴史が紡ぐ「ビオラ・ヌーヴェルヴァーグ」
30年以上の歴史を持つ由緒ある品種で、なんと200種類以上もの花色があるんです。
茶色いブロッチ(模様)が特徴的で、どの花色も上品。
まるで古写真のような、セピア色の趣が漂う雰囲気で、お庭に独特の味わいを添えてくれます。
パンジー&ビオラの見分け方まとめ
同じスミレ科の仲間であるパンジーとビオラ。
一般的に、パンジーは直径5cm以上の大きな花、ビオラは4cm以下の小ぶりな花が特徴とされています。
ただ、最近では品種改良が進み、両方の特徴を併せ持つ品種も増えてきました。
見分けるときは、花の大きさはもちろん、茎の太さや葉の大きさ、咲く花の数なども参考になりますよ。
どちらも育てやすく寒さにも強いので、多くのガーデニング愛好家に親しまれています。
春のお庭作りに、ぜひお気に入りの品種を見つけてみてくださいね。