この間、髪を切ろうと美容院を探していたんです。
そしたらなんだか、火曜日が休みのお店が多いな、と思ったんですね。
「美容院は火曜日が休み」というのは、関東の人にとってお馴染みかもしれません。
でも、このジンクスの裏には意外な歴史が隠されています。
なぜ火曜日なのか?
その理由を探ってみました。
火曜休みの謎に迫る!その理由と歴史
調べてみると、以下のような背景が見えてきました。
・美容組合による取り決め
・美容院と理容院で休みの日が違う理由
・最近は年中無休のお店も増えている
あなたは美容院を予約するとき、何か気をつけていることはありますか?
私は「火曜日は避けよう」と無意識に考えていました。
でもまさか、「美容院の火曜休み」の裏にこんな深い歴史が隠されていたとは知らず、驚きました。
今からその歴史を説明しますので、詳しく見ていきましょう。
火曜休みの始まりとその歴史
火曜日が休みの理由は、戦時中や戦後にまで遡ります。
当時、日本は深刻な電力不足に悩まされていました。
なので政府は「計画停電」を行なっていたんですね。
関東地方は、この停電を火曜日に行っていました。
火曜日は電気をあまり使えないので、美容院を含む多くのお店が火曜日を休みにしたんです。
私たちが当たり前のように受け入れている火曜日の定休日。
その背景には、こんな歴史が隠されていたんですね。
ただ、美容院が火曜日に休む理由はこれだけではありません。
さらに詳しく見ていきましょう。
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美容組合が作った「火曜休み」の伝統
計画停電のために多くのお店が火曜日を休みにしていた頃、美容師さんたちは「美容組合」を立ち上げます。
この「美容組合」の目的は、美容師さんたちみんなで集まること。
みんなで集まってセミナーや研修会を開くことで、ヘアカットの技術を磨いたそうです。
みんなが同じ曜日に休むと、セミナーや研修会にみんなで集まりやすいですよね。
そのため、火曜日を休みにする美容院がますます増えていったのだとか。
これが、「美容院の火曜日休み」という慣習を生み出すきっかけとなりました。
こうして長い間、「火曜日は美容院が休み」というのが当たり前になって、今に至るわけです。
また結果として、美容師さんたちが集まって技術を磨く機会が増えたので、業界全体の技術力向上にもつながったそうです。
にしても、すごいですよね。
美容師さんたちはわざわざ休みの日を使って、お客さんを美しくするための技術を磨いてくれていただなんて。
お客の立場としては、「すごくありがたいことだな」と思ってしまいます。
理容院が月曜日を休みにする理由
美容院が火曜日を休みにする一方で、関東の理容院の多くは月曜日が休みなんです。
これには、お客さんへの思いやりが込められているんですよ。
美容院と理容院が同じ日に休んでしまうと、髪を切りたいお客さんが困ってしまいますよね。
そこで関東の理容院は、美容院と違う月曜日を休みの日に決めたんです。
こうすれば、お客さんは一週間のうちどこかで必ず髪を切れるってわけです。
こんな工夫のおかげで、私たちは都合の良い日に髪を切りに行けるようになり、とても便利になりました。
増える年中無休・不定休の美容院
最近では、定休日なしで営業したり、休みの日を固定しない美容院が増えてきています。
これにはいくつかいいところがあるんです。
一番のメリットは「いつでも行ける」こと。
突然髪を切りたくなっても、すぐに予約できる便利さが多くの人に人気なんです。
その便利さのおかげで、美容院側も新しいお客さんを呼び込みやすくなります。
それにいつでも行ける方が、常連さんも満足してくれやすいそうです。
ただ、やっぱりデメリットもあります。
例えば、スタッフの休みを決めるのが難しくなります。
また、人気の美容師さんに予約が集中して働きすぎになってしまう可能性があるんです。
このように、美容院の年中無休や不定休にはまたまだ課題があります。
でも、彼らは私たちに便利さを提供するために頑張ってくれているんですね。
関東の美容院、火曜休みの理由とその背景まとめ
いかがでしたか?
美容院の休みの日が火曜日に多いのは、戦後の電力事情によるものだったんですね。
次に美容院に行ったとき、「火曜日の休みにはこんな歴史があったんだな」と思い出してしまいそうです。
それと、この記事を書いていて感動したのが、美容師さんたちの努力です。
日々技術を磨いて私たちをキレイにしてくれる、そんな美容師さんたちの努力に感謝したいなと思いました。