かつて日本中で親しまれていた「am/pm」というコンビニ。
多くの人が利用していましたが、最近はその姿を見かけなくなりました。
一体、今はどうなっているのでしょうか?
日本での「am/pm」の現状について詳しく見ていきましょう。
コンビニ「am/pm」の誕生と歩み
「am/pm」は、アメリカ生まれのコンビニブランドです。
1978年にアメリカで第1号店をオープンしました。
日本には1989年6月に上陸し、その後急速にお店を増やしていきました。
1990年には日本法人「エーエム・ピーエム・ジャパン」を設立し、さらに事業を拡大しました。
ちなみに「am/pm」という名前には、「午前も午後も営業している」という意味が込められています。
今の「am/pm」はどうなっているの?
残念ながら、現在日本には「am/pm」のお店は1軒も残っていません。
以前は1,000店舗以上ありましたが、今はその姿を見ることはできません。
サークルKやサンクスと同じく、「am/pm」も日本のコンビニ業界から消えてしまったのです。
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いつ、どのように消えたの?
2010年3月、「am/pm」は伊藤忠商事(ファミリーマートの運営会社)に買収されました。
それ以降、「am/pm」の看板は順次ファミリーマートへと付け替えられていきます。
2011年12月までには、すべての「am/pm」のお店がファミリーマートに変わるか閉店し、ブランドとしては完全に姿を消しました。
かつて「am/pm」だったお店は今どうなっているの?
先ほど触れたように、2010年3月以降、「am/pm」のお店は順次ファミリーマートに看板を付け替えていきました。
この過程で、採算の合わないお店は閉店することもありました。
結果として、元「am/pm」のお店は現在、ファミリーマートになっているか、完全に閉店しています。
「am/pm」の看板を掲げたまま営業しているお店は、もう一つもありません。
「am/pm」ならではの商品はどうなった?
他のコンビニブランドと同じく、「am/pm」も独自の商品を売りにしていました。
ファミリーマートに変わった直後は、「am/pm」の人気商品も一部引き継いで販売されていました。
でも、時間とともにこれらの商品やサービスは徐々になくなっていきました。
今では元「am/pm」のお店でも、ファミリーマートと同じ商品しか置いていません。
「am/pm」ならではの商品を見かけることはなくなってしまいました。
特定の商品に思い入れがあった方にとっては、少し寂しい変化かもしれません。
「am/pm」の最も勢いがあった頃
「am/pm」は最終的に姿を消しましたが、最盛期には日本全国で1,000店舗以上を展開する大手ブランドでした。
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートほどの規模ではありませんでしたが、それでも1,000店舗を超える数は立派でしょう。
2007年にはコンビニ業界で8位にランクインしていて、その存在感の大きさが感じられます。
規模の大きさを比べてみると、例えば「ミニストップ」は現在でも2,000店舗以上あります。
それに続く勢いと考えると、「am/pm」もなかなかの数のお店を持っていたことがわかります。
海外では「am/pm」はまだある?
日本では「am/pm」の看板を見かけなくなりましたが、実はアメリカではまだ営業を続けています。
ただし、アメリカの「am/pm」は日本のものとは違う商品やサービスを扱っています。
日本独自のスタイルを持った「am/pm」は、もう世界中どこにもありません。
なくなったコンビニブランドは他にも
「am/pm」以外にも、姿を消したコンビニブランドがあります。
「サークルK」と「サンクス」もファミリーマートに吸収され、今ではファミリーマートの看板に変わっています。
「スリーエフ」はローソンに吸収され、一部は「ローソン・スリーエフ」として残りましたが、純粋な「スリーエフ」はもうありません。
「SHOP99」は「ローソンストア100」に変わりました。
このように、時代とともに多くのコンビニブランドが市場から消えていきました。
まとめ|「am/pm」がなくなって変わったこと
「am/pm」が日本から完全になくなってから10年以上が過ぎました。
アメリカにはまだお店がありますが、日本ではすべてのお店がファミリーマートになるか、閉店してしまいました。
昔からやっている親しみのあるコンビニがなくなるのは寂しいものです。
ですがコンビニ業界は競争が激しく、このような変化は珍しくありません。
セブンイレブンやローソン、ファミリーマートなどの超大手ブランドなら、市場からなくなることはないと思います。
でも、それ以外のブランドが長く生き残るのは、私たちの想像以上に大変なのかもしれません。